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昨日の夜ご飯は「緑のたぬき」と「いなりずし」…とても屋久島の食事とは思えない。いいのさ、腹が膨れさえすれば(笑)そんなこんなでご飯を食べたら例のごとく携帯電話を手動充電(-
-;)うーむむ、頑張っても到底3にはならない。そりゃあそうだよなあ。普通にコンセントに差して充電したって空っぽを満充電にするのに数時間かかるんだから。何だか手の運動量だけやたら多いんですけど……TnT。ともかく疲れるまで回したら、周りも真っ暗なので寝る。
朝になって外に出ると、ただでさえまばら(6つくらい)なテントの人たちがみんなテントを片付けて旅行村を後にしていくではないか。何でなんだろう?結局私ともうひとつの2つのテントだけになってしまった。寂しいなあ。
↓ここからは長いので何回かに分けて見れるようにオビをつけました。
ふと空を見ると……………天気が悪い。いつもの雨か?
天気に不安を抱きながらも大都会(?)宮之浦に出て来た。やはりおかしい。天気が良い所もあったのだが、何だか屋久島らしい気持ちの良い雨ではなく、グズグズとした嫌な感じの雨が目立つ。やはり不自然だ。
ともあれ私は屋久島旅行(特にツアー)の際には必ず立ち寄るであろう「屋久島観光センター」へ入る。ここにはおみやげが豊富に揃っていて、2階はレストランになっているし観光案内もやっている。ここで私は「縄文杉登山には登山届を出す」というのをサイトか何かで見ていたので案内所に登山届をもらいにいく。
「あのー登山届が欲しいんですけど」「いいけどいつ行くの?」と聞かれ、今日は白谷雲水峡に行こうと思っていた私は「明日あたり行こうと思ってるんですけど」「ああ〜じゃダメ。登山届は渡すけど受け取れないよ」と言われてしまった(汗)「え、それは…?」「うん、台風来てるからね。明日が一番近付くの。だから今日とか明日とかは登山は勧められないね」「明後日は?」「それも台風次第だから」「……はあ、そうですか。わかりました」と登山届だけとりあえずもらう。やっぱりあの不自然な雨の振り方は台風が影響してたんだなあ。でもどうしよう、今日は白谷雲水峡に行こうと思ってたのに、あそこもやっぱ山なんだよな。一日の予定が早くもバッサリと断ち切られてしまったではないか。今日は何ですか、オフ日ですか!?(笑)弱ったなあ……
まあ時間も良い頃合いなので、ご飯を食べてからゆっくり考えるか。だって今日は“オフ日”なんだから(笑)。2階の「レストイン屋久島」という所で食べる事にした。メニューを見るとどれも結構高い。屋久島の食べ物屋は基本的に都会のようにお客が多くは無いので単価が高いのだ。ふと立て看板を見ると、本日の日替わり定食の文字が。値段も780円とまだ良い感じ。じゃあそれ〜と頼むと出て来たのは唐揚げ定食だった。そういえばおととい唐揚げ食べたよな。屋久島とはほど遠い。でも魚嫌いの私は「サバ」が特産の屋久島でも食べる物がかなり限定されるしね(^^;)まあまあ美味しかったのでいいけどさ。食べてる途中に目の前にノボリが立っているのに気付く……「かめのてラーメン」。そうかここだったんだね。でも、昨日の大学生の「絶対やめておいた方がいいですよ」という言葉を思い出し、それほどオーダーに後悔はしなかった。(今思うとマズくても食べておいたらよかったかなとも思う、笑)
で、食べ終わって下に降りようとした瞬間、私の目に入り込んだ物が!携帯の充電器の山、それに貯金箱みたいなのが横に置いてあって「1回100円」の文字が。とっても困っていた私に一筋の光が。喜びに胸が高鳴る私はさっそく店の人に「これ使ってもいいんですか?」「ああ、どうぞどうぞ」ヤッターーーー!!!!助かった。そうだよなあ。屋久島と言えども今の時代、こんなサービスあってもいいんだよなあ。じゃあさっそく……アレ?だめだ…これは?…ダメ。じゃあこれは………駄目じゃん。結局そこに置いてあった6、7個あった充電器は全部差し込み部の形が合わなかった。当時携帯電話参入後発のシャープ製の機種のシェアを思い知らされた。結局、目の前にゴロゴロと転がっている充電器は私にとっては……ウウ、何も言うまい。クソ。
下に降りてしばらくお店を見て回ったあと、本日午後の予定を計画し直す。山が駄目なので〜〜〜うーん、そうだなあ。昨日、一周はしたけれど全部立ち寄ったわけじゃないよな。今日はどうせ安静に(?)してなくちゃいけないんだから、昨日寄っていない所に寄って穴を埋めて行くか。
オフ日の予定が決まった所でさあ出発!
やはり天気は台風のせいでどんどん悪くなっていく。ずーと曇ってるので何だか気分は乗らないが、見通しの良くて運転しやすい道なのでそれなりに楽しみながら曇りツーリング。
今日はもう宮之浦へは戻らないつもりなので「わいわいランド」で先に夕飯の買い物。食べ物屋は高いけどスーパーは日常生活を送っている住民の人が利用する所なので普通の値段。で買い物終了後、スーパーの袋を見る。しまった!唐揚げを買ってしまった……。今食べたのに忘れてて、ついつい安かったので買ってしまった。私は答えるだろう。『屋久島の味は?』と聞かれると迷わず『唐揚げ』だと。唐揚げ率の高い屋久島の旅(笑)
道の途中でドラ○もん発見。いなかの街にはあるんだねえ、こういうのが。しかし何回か通ってたのに気がつかなかったなあ。天気が悪いので道路のみに集中したおかげで見つける事ができたんだね。
まずは、安房にある「屋久杉自然館」へ。ここでは屋久杉について詳しく知る事ができます。屋久島に生える杉の種類や、何故屋久島の杉は寿命が長いのかなど見ていて中々面白いです。ちなみになぜ寿命が長いかと言うと、地層の関係で杉の成長がゆっくりで年輪が非常に細かく、年輪と年輪の間に溜まった樹液が逃げにくく丈夫だからなんだとか。ヘエ〜〜。
あと、昔の屋久島の人の映像もあった。昔は、杉を伐採して生計を立てていたらしいが途中から「やはり伐採は駄目だ」という事になり止めたらしい。伐採をやめて環境美化に取り組み、綺麗な屋久島が出来ていってるわけだけど、観光業が盛んになっていってリゾートホテル等がバンバン建っていっている現状を、屋久島の原住民の人たちはどう思っているのだろうか。やむを得ない事かも知れないが、進んでいく方向が違うのではないかと私は感じた。屋久島がハワイみたいにならない事を願う。
次は屋久杉自然館の向かいにある「屋久島世界遺産センター」へ。ここは屋久島が世界遺産に認定された事を受けて建てられたものです。
ここでは屋久島に関する情報は元より、登山時の注意事項やゴミの分別の仕方等がパネルでわかりやすく説明されています。みなさんも登山時はお弁当やおやつに入っているブドウやミカンなどの種は落とさないようにしましょうね。ちなみにここの入館は無料。
次は安房からバイクを走らせる事数十分、トローキの滝に行く事にした。昨日も寄りたかったのだが近くを通ってもどこかわからなかったのだ。注意深く看板を見ていると「トローキの滝↓」という看板が。バイクから降りて一見わかりにくい茂みを抜け細い道を通って下っていかなければいけなかったのだ。
出た!トローキの滝。バカデカい滝がそのまま海へ落ちていってるんです。滝つぼが海というのはそうそう無くて珍しいそうです。昨日の大川の滝といいトローキの滝といい、なんだか面白い滝ばかり。綺麗な景色やこの滝を見ていると、何だかよくもこれだけ面白い物を島に詰め込んだなあと思う。
で、トローキの滝を止めていた駐車場にあるぽんたん館(正確には“ぽんたん館の”駐車場、笑)にも寄ってみる事にした。中は主に特産の「ぽんかん」と「たんかん」にちなんだおみやげやさんです。何だか物凄く広くて静か。一通り見て回ると、ふと数枚の絵に目が止まる。それは屋久島在住の「縄文じいさん」と名乗る人が描いている絵をポストカードにしたものでした。縄文杉の幹がおじいさんの顔をしているのです。わかりやすく言えばNHKによくある「森の物知り長老」みたいな感じ。何だかねえ、シチューの宣伝に出てきそうなほんわかした感じの絵です(わからないか笑)
ポストカードが並んでるテーブルを見ると、「ぜひ見に来てください」とのメッセージと地図が描かれた紙が置いてあった。なにげに取って出て来てしまった。うーむむ、機会があれば行っても良いけど、どんな人かわかんないしなあ。超芸術家肌な人だったら嫌だしなあ。絵の説明やウンチクを言われたりして。まあ、ちょっとは行ってみたい気もするので、気が向いたら行ってみる事にしよう。
次はぽんたん館に近い所にある「千尋(せんひろ)の滝」に行く事にした。山と水が多いので本当に滝が多いね。この千尋の滝は山と山の間が削れててその間を水が流れているという何とも大胆な滝。ものすごい雨が降った時は、洪水のごとくドバーっと大量の水が滝となって流れるらしい。写真の量でも結構迫力があったのですが、もっと多いとなるとちょっと恐いね。
ちなみに見ている所から滝までの距離はメチャメチャ遠いです。
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千尋の滝を見終わった時には、結構な時間になっていたので、今日は気も進まないし早々と栗生に帰る事にした。やっぱり南国は天気が良くないとねえ。
気分転換に海でも眺めようと海に近付く。するといつもの穏やかで気持ちの良い海じゃない。風が強く波もかなり高い。写真では小さく見える波の白い部分ですが、かなり高さがある。
波がウネっている……メチャメチャ恐い(- -;)
もう今日は終了。しゅ〜りょ〜(笑)
本日のお勤めはこれで終わりにして、あとはゆっくりして寝る事にした。 |
5日目 おまけ(じゃなーいい!!本当に恐えーんだよ) |
いつもより早く空が暗くなったので、もうご飯を食べる事にした。今日の白谷雲水峡のために買っておいた「いなりずし」と……「唐揚げ」(笑)
食べ終わった頃に、テントに「ザッ!ザッ!」という音が。テントから出てみると雨が強風に吹かれてテントに横殴りしていたのだ。防風林があるとはいえ、それ以外には他の人のテントなど障害物も何もないポツンと立ってる私のテントは大丈夫なんだろうか。初のテント生活なのに困るよ。それからはどんどん雨がキツくなり、風もすごい音をたてている。
ここである事に気がつく。
「ハッ!!!そうか!朝、旅行村を後にした人達は帰ったのではなく台風の雨風を受けないために避難したのでは」
……気付くのが遅かった。外はすでに真っ暗で近くにはそんな簡単に泊れるような宿はない。今日は台風の中、障害物は私のテントだけというとてもデンジャーな環境で一夜を過ごさなければらないのか。
夜になってどんどん雨足は強くなり風はビュービューどころかゴーーという音と共に、雨も風も一緒になってテントを倒さんとばかりに攻撃してくる。天井を見るとランタンが右へ左へグワングワン。こういうの映画のシーンで見たなあ。ヒイイ、恐え〜〜!!そう思った瞬間「バタバタバタバタ!」今度は何だ!?…ゲ!テントの“下”を風が抜けていったのである。このテントはホバークラフトじゃねーんだよ、マジ恐えーよ〜。すぐさま重たそうな荷物をテント内の周りに敷き詰めて行く。外で猫が不安そうに「にあ〜〜」と鳴いていたが、その時の私は猫などには構っていられない。猫よりも自分の身の危険を感じる(笑)
しばらくいると、今までにない強い風が。
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
とうとう来ましたよ台風が。ガクガクブルブル。
今までは台風だと「学校休みじゃん」とか「道路が綺麗になって良いなあ」とか思ってたんですが、たまったもんじゃない。自然の驚異を感じた。
あまりの体験に思わず、いてもたってもいられず屋久島の警察署に電話をかける。
私「台風大丈夫ですかねえ」
一通り、177で聞いた事と同じ内容を教えてもらった後に
警「今夜が一番危険なので外には出ないようにして下さい。」
……ていうか、テントなんですけど(-n -;)
私「テテ、テントなんですけど、大丈夫ですかねえ。」
警「テントですか〜。管理されている方に聞いた方が良いんじゃないですか」
……ていうか、管理人さんが帰って閉まった管理棟の前の公衆電話にいるんですけど。というか管理棟なのに何で住んでねえんだよ(TT)
私「管理人さんは帰っちゃっていないんですよね。」
警「そうですか〜(やや呆れ気味) 。じゃあ、天気予報に十分注意してくださいね。」
(そんな話をもう2、3個して)ガチャ………。
ああ!!!!!!もうちょっと話し相手になって!!(爆)
うう、警察のおじさんサヨウナラ。私はこれからまたあのテントに戻らなくてはいけないわけですね。唯一、近くにいたカップル旅行者も車の中で「恐いね〜ウフフ」なんて全然恐くなさそうに一夜を過ごす感じだし。こっちなんか見てよホラ!あの揺れてるテントを。揺れてるでしょ?バインバイン揺れてるでしょ!?まるでサザエさんのエンディングでみんなが家に入って行く時みたいに。(そこまでじゃないか)
テントに戻ると照明であるランタンが気持ちの良いくらい踊ってる。このランタンの光がグラグラするだけで恐怖感倍増なんだよね。よ〜し目をつぶって寝よう、そうだ寝てしまえばなんて事はないんだ。そして目をつぶり、布団になりそうなものを被りまくりランタンの光が見えないようにして(でも真っ暗だと恐いのでスイッチは消さない、笑)、MP3再生機能が着いた充電不足の携帯電話も何のその「もうそんなの構わない」とイヤホンをして音量を多きめにして無理矢理にでも寝ようとするのだった。
おかあ〜〜〜〜〜〜ちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!
5日目(9月11日[木])の時系列順おこずかい帳 |
唐揚げ定食(レストイン屋久島) |
780 |
DAKARA2L@198×2、唐揚げ(わいわいランド) |
844 |
屋久杉自然館 |
600 |
〜世界遺産センター〜 |
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〜トローキの滝〜 |
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Tシャツ(ぽんたん館) |
1,600 |
〜千尋の滝〜 |
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計 |
3,824 |
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(うち飲食1,624) |
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