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昨日、一夜を明かしたネットカフェですが尋常じゃないくらいタバコくさい(−−;)禁煙席はオープンスペースだけなので寝る事も出来ないし、個室はお客が出て行ったあとにファブリーズみたいなものをまいていたけど全く効果なし。気分悪くなってしまった。それに猛暑の鹿児島から身を守るため冷水で冷やしたタオルを持って入ったのが何と言っても大誤算。水分の蒸発とともにタオルにはタバコ臭がおもいっきり染み付いてしまった(TT) そしてもうひとつ。ここで携帯電話の電池があと1しか残っていない事に気付くが充電器を持ってきていない、せめてUSB充電器でも持ってれば目の前のパソコンから供給できるのに。シグマリオンのACアダプタは持ってきているのに携帯の充電器は持ってきていないとは何ともオマヌケな話だがこの時はまだまだ楽観的に考えていた。
寝たのか寝ないのかわからないままネットカフェで6時の携帯電話アラームで目が覚める。船の出港は8時を回ってからなのだがこんなタバコ臭い所は早く出たかったので早々と店を出る。 早朝バイクを預けてある駐車場に行きお金を払うが昨日の夜のオジサンとは交代している。昨日の人は親戚が大阪の此花区という所にいると言う話を聞いて、鹿児島に来てこんなローカルな話が聞けるなんて、とちょっと面白かった。朝の人もやさしくて、色々理由をつけてたが結局何だか駐車料おまけしてもらった気がする。 とりあえずバイクに乗って港まで戻る。ここのターミナルは6時30分ぐらいになるともう開いているのだ。何たって広いしテレビにクーラー付き(笑)そこで朝一にターミナルの裏にある桜島にご挨拶をと裏口から覗いてみると、ご来光とばかりにまばゆい光が!天気が良い日は毎朝こんな風景が拝めるというのですか、ここの人は。うらやましいなあ。デカいし綺麗。これは写真に納めずにはいられませんでしたね。 しばらく神々しい光を浴びて光合成した私はターミナル内で改めて居心地の良さを感じながら時間になるまで待つ……。 出港は8時35分。8時くらいに船券を買うが全然間に合う、というかそれくらじゃないと買えない(笑)宮崎行きの時もそうだけど新幹線の指定席などをイメージしていた私はほんとうに今回の旅でギャップを感じるのでした。 出港までは特に変わった事もなくバイクを乗せて乗客室に入る。今度は車やバイクの人が先だったのでまだ誰もいない。でも大体、作りは同じなんだなあ。ただこじんまりとしている。 そんなこんなでフェリー屋久島2、8時35分出港! 今回は昼間の船旅という事もあり風景を眺めながら過ごす事にしよう。客室のつくりが小さいので寝っころぶと足がぶつかったりするし(汗) 出港の汽笛で動き出す。「おお、いよいよか。いよいよか〜〜」なんて気持ちが高ぶるのが自分でもわかる。陸からどんどん離れて行く様子をずーっと眺める。しばらく余韻を楽しんだあと、今度はなんてったって屋久島だーっと、進行方向へダッシュ! ………………………………………………。 屋久島行きの船も動き始めてそろそろ3時間。あいかわらず海は綺麗だなあと思っていると目の前にまるでブラックホールのように黒いゾーンが。なんと船はその黒い所に向かって行くではないか!その暗い所へ入ったかと思うと急に豪雨が、風が!さっきまであんなに晴れ晴れとしていたのに(汗)結局それからは危険のため外に出る事は禁止になってしまった。 窓から外を見る限り、難破船なんじゃないかと思うくらい雨に打たれ揺れ動いていた中、「まもなく屋久島、宮之浦港へ着港します」とのアナウンスが流れる。実際は言うほど荒れてはいなかったのだけれど、難破船というシチュエーションを決め込んでいた私は(笑)、着いた〜というより「ようやく助かった〜」と思うように演じた。12:40ごろ屋久島着港。 やはり宮崎と同じように私よりも先にバイクの車輪が屋久島の地を踏む。どしゃぶりの雨が一段落したようにシンシンと雨が降っている。周りの景色もねずみ色で視界が悪く遠くが見えない。しかし着いてしまったからには走り出すしかない。雨のせいでシーンと静まりかえった中、とりあえず目の前の道を進む。 いきなり“一ヶ月に35日雨が降る”という屋久島の洗礼を受ける事になった。 屋久島の旅はこれからどうなってしまうのであろうか……。
シンシンと降る雨の中どれくらい走っただろうか。屋久島の道は見通しがよく車もほとんど皆無に近く走りやすい。しばらくするとだんだん雨が止み、晴れ間がさしてきた。今まで雨ばかりに気を捕われていた私はふと横を向いた。雨上がりで少し暗くはあったが…… 空がとてつもなく大きい!上を見ても空、前を見ても空。都会じゃそうそう拝める景色ではない。ふと立ち止まった景色でもこんなにもすごいものが拝めのだ。これから島を1周すると、どんなに綺麗で感動的な風景を見る事が出来るのかと、屋久島と私の距離がいっきに近付いたような気分になった。 それからは、走っては止め休み、走っては止め写真を撮り、といった事を何度も繰り替えした。飽きない景色とはこういう事をいうのだろうか。
しばらくバイクを走らせて栗生という所までいくと、「青少年旅行村」という看板が。ここは私が今回の旅の拠点にしようと決めていた所なのだ。後でもよかったのだがテントをレンタルしようと思っていた私は無くなるとマズいので先に立ち寄ることにした。(実際は無くなる事はまずあり得ない感じだった) 早速、管理棟らしき所に入って、場所代600円とテントレンタル料400円を3日間分支払う。で、おばさんが奥からテントセットの入った袋を持ってきてドサッと私の前に置いた。わかってはいたけどやっぱりテントは自分でたてないといけないのね(^^;)運動会のPTA席のテントならあるけど、キャンプ用のテントを張った事は手伝いも含めて一度たりともない。 「テント張るのって簡単ですかねえ?」と恐る恐る聞いてみると「簡単だと思いますよ。みなさん張ってらっしゃいますから」との答えが。よ、よーし!やってやろうじゃないかとテント作業開始。作りは意外とわかりやすいのでサクサクと進む。何の事は無くテントらしい形の出来上がり。へん!恐れていたテント張りとはこんなものか。 ん?天井の真ん中がたるむ。どうもおかしいなあと思っていたら、おじさんが近寄って来て、ここはこうするんだと、天井の部分の筒みたいになってる所に棒を通していった。ああ、筒状になってたのねとおじさんと一緒に通す。で、地面に差す大きいクギみたいなのも私が差した方向は全部逆だったらしく「このままじゃ耐えられないよ」と言われ、直してようやくテント完成。初めてにしては上出来な方かな(何が?笑) 今日の寝る場所を確保できて安心した私は、昨日結局入浴出来なかったので早速シャワーを借りる。シャワー室はまあまあ。一回百円ナリ。 その後は、余計な荷物を全てテントに置いて身軽になったバイクで再び屋久島一周の続きを走る事にした。 後半の景色も実に綺麗。どれが一番という事もなくどれも綺麗な景色。 時間なんて気にならなかった。
もうちょっとで一周なのかなあと思った時にバイクから降りて遠くから撮ってみる。黄昏バイク(笑) しかしだいぶ暗くなってきたなあ。まだ一周していないのに。でもとりあえず一周はしておきたいなあ。 もう少しもう少しと思って結局、結構距離があってやっと宮之浦に戻って来た時にはかなり暗くなっていた(汗)どうしても一周したかった理由が気分的なもの以外にもありまして、なんといってもね宮之浦まで行かないと私の携帯(Vodafone)は電波が通じないんですよ。こりゃあ拠点失敗だな(汗)まあそんなこんなで連絡したい所には連絡する事が出来ました。しかしすでに電池が1だったのでそろそろ不安を感じはじめる。…さて、田舎は夜は暗いって言うしな。まだ明るい内に早く栗生まで帰らないと。一周してきた喜びもそこそこにどうやって帰ろうか悩む。というかどっち回りかで悩む(笑)せっかく一周してきたんだから来た道を戻るのもなあ、と思って2周目に突入する事にした。そういえば1周目の時にスーパーが見えたような。あったあった「わいわいランド」……ナイスネーミング。この屋久島内ではおそらく一番大きいスーパーかと思う。そこで屋久島のイメージとは大きくかけ離れて唐揚げを買う。200gの値段が書いてあったので200gでいいやと入れたつもりが値段を見ると400gだった。日頃買い物してない証拠だな(汗) そんなこんなで何とか本日の食料を確保した私は、超特急で栗生へと戻っていくのだった。 しかーし、よく考えると一番の繁華街(?)である宮之浦から栗生へは島の対角線上にあって、めちゃんこ遠いのだ。ちょっくら栗生から宮之浦へ行くだけで1時間半ぐらいかかってしまう。 大急ぎで帰るもどんどん暗くなるし、街灯もほとんどない。最終的にバイクの明かりとそれを反射する道路脇の反射板だけが道しるべとなった。田舎は暗いといっても、こんなに暗いとは。結局栗生に着いたのは19時30分を回っていたような気が。まあ、今日は仕方ないさ。明日から本格的な屋久島生活が始まるんだから、と自分に言い聞かせ1日目の屋久島旅行は終わったのであった。 さーて、明日からはどうしようかな。
本文の中にも書いていたように、私はテントを張るのも初めてならばテントで泊まるのも初めてなのだ。しかも初テントで一人。私が操ったゲームのキャラクタは何度もテントで泊まって体力回復していましたけどね(^^;) 一応そこのキャンプ場には大きな街灯が2つくらいあるので真っ暗ではないのですが、テントの中はやはり真っ暗なのでそこで学習済みのアイテム「電気ランタン」の登場である。長期でもないし、バイクに乗せて走るので安全な電池式のランタンという事で。電気をつけてちょっとキャンプ気分になった私はあらかじめ買っておいた「カレーパン」と先程購入した「唐揚げ」とう何とも普通な御飯を食べて明日のために早々に寝るのであった。(キャンプ上は21時だったか22時だったか就寝の音楽がなるのだ。健康的、笑)
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